退職後の起業で気を付けるべきポイント

シニア向けの宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」が2015年9月に調査したアンケート(※)の中で、定年退職後に起業をした人は7割が満足していると回答しています。

彼らはなぜ満足しているのか、満足のできる起業にはどのような心構えが必要かご紹介します。

※定年退職及び早期退職をした人の内、定年退職後に起業をした8%を対象としたアンケート

参照元:@Press シニアの仕事に関する調査【PDF】

なぜ定年退職後の起業家たちは満足しているのか

定年退職後、起業をして良かったと感じている人が7割もいるのはなぜでしょうか?アンケートから見えてきた答えをまとめました。

自由に仕事ができる

満足していると答えた75%の人が「自分の裁量で仕事ができるから」と答えています。いままで、企業に勤めていた経験から、世の中のことは自分ではどうしようもないことがあると経験している人は多いでしょう。

起業とは、さまざまな面に対して責任を負うことになります。しかし、同時にそれは自分で決めて、自分で動けるということ。自由に好きな仕事ができるということに対して幸福を感じる人が多いということなのです。

年齢関係なしに仕事ができる

次に多いのが「年齢を気にせず仕事ができる」という意見。なにもしない老後よりも誰かと関わっている方が幸福に感じる、常に働いていたいと思う人にとって、起業は適した道なのでしょう。新たに仕事を探して就職しようと思っても、年齢制限でうまくいかないことが多いため、起業で生きがいを感じる人も多いようです。

退職後の起業に満足するためには?

やりがいだけでは仕事を続けられません。利益を生むことで、お店を継続でき、満足度が高まるのです。

ここでは、起業の満足度を高めるために成功させるためのポイントを紹介します。

事業規模は最小限にしましょう

事業のスタートは小さく始めましょう。資本金が準備できていないのに、初期費用を1000万にしたいだとか、オフィス街に事務所を構えたいなどといった行動は控えましょう。

定年退職、早期退職した人のなかで3割の人が退職金をつぎ込んでいます。およそ7割の人は退職金は使わずに確保するようにしているようです。

退職金や年金を起業する際の資金として考えるのはやめておきましょう。使うとしても金額は抑えるべきです。このお金は本当に働けなくなったときに使うべきお金として、とっておくのがベストです。

節税対策にもなる!

資本金1000万以上の起業は、消費税の納付が義務づけられるなどのデメリットがあります。逆に考えれば1000万以下ならば節税になるということです。

社員は必要最低限に

簿記上の勘定科目では社員は経費として換算されます。毎月安定した給与を払うなら固定費となります。従業員にはお金がかかっているのです。従業員を雇う場合、本当に必要なのかを判断してから慎重に決めましょう。

起業後の月商は6割以上が50万円未満。一方利益を出して黒字基調なのは3割程度です。黒字基調なのは身軽な体制で起業しており、かつ経費をあまりかけていないからでしょう。

個人事業は事務経理をしっかりと行う必要があり、税金や社会保険の仕組みや利用、法人の場合は所得税の源泉徴収や社会保険を入れた給与計算が必要となります。

従業員などがいるとそれだけで事務的な業務が増えたり別途で税理士などの専門家を雇う必要があります。自分の出来ること出来ないことをしっかりと測りましょう。

退職後の起業時の心構え

自分で新しい人脈を築いていく気概をもつ

起業当初は顧客や取引先が少ないため、仕事がないことがほとんどです。

もしかしたら、退職した職場の人に声を掛けたくなるかもしれません。起業のお知らせをする程度ならいいかもしれませんが、無理な売り込みは厳禁。逆に人間関係が悪くなってしまい人が離れていってしまう可能性があります。

起業したあとも自分で新しい人脈を作っていくつもりで活動しましょう。顧客がどうしたら喜ぶかを念頭において動けば、過去に職場に固執しなくても良い関係を築いていけるはずです。

自分が決めたことに責任感を持つ

起業する上でもっと大事なことは「責任」です。会社勤めと違い、個人事業は全て自分でやらねばなりません。

一人でやるにしろ人を雇うにしろ全ての責任は、起業した自分なのです。経営方針、販売方法などの運営面、雇用や資金管理などの資金面も同じです。

起業にはあらゆる面で自分で決めたことは自分で責任を負う覚悟が必要になります。そのうえでの満足感や成功なのです。

退職後に起業した方々の声

起業する上で大事なことについて先輩たちの声を紹介します。先人たちの声を参考に、起業への第一歩を踏み出してみてください。

  • 何のために働くのかを忘れないことです。利益を重視するのか、健康や精神面の充実を重視するのかを考えるのが大切だと考えています。
  • 自分が好きだと思うことを仕事にするべき。
  • 退職後、運送業を起業しました。背伸びせず、今の自分に合う仕事を選ぶのが大切です。
  • 築き上げてきた人間関係や人脈をうまく利用し、自分の能力にあった仕事をする。
  • 大きく投資するのは避けて、3年くらいは赤字になると思うことです。年金や退職金をあてにしないで、生活が苦しくならない範囲でやると良いと思います。
おすすめのハウスクリーニングFC3選
   
ハウスコンシェルジュ
初期費用 268.7万円
おそうじ本舗
初期費用 333.5万円
おそうじ革命
初期費用 381万円

関東のみといったエリア限定ではなく「全国」で開業可能で、初心者でも安心して始めることができる研修制度を設けているフランチャイザーを開業資金・ロイヤリティが安い順に3社紹介。
※2021年10月時点の調査情報を元に作成しています

おすすめフランチャイズ3選

「公式サイトで加盟店数や成功したオーナーの声を紹介している事業者のうち、開業資金の合計が安い順に3社紹介。
※2021年10月時点の調査情報を元に作成しています

ハウスクリーニングで独立開業!フランチャイズランキング
ハウスクリーニングフランチャイズの説明会場に潜入調査
おすすめフランチャイズ3選
「公式サイトで加盟店数や成功したオーナーの声を紹介している事業者のうち、開業資金の合計が安い順に3社紹介。
※2021年10月時点の調査情報を元に作成しています
「公式サイトで加盟店数や成功したオーナーの声を紹介している事業者のうち、
開業資金の合計が安い順に3社紹介。
※2021年10月時点の調査情報を元に作成しています