フランチャイズで成功する!
ハウスクリーニング独立開業の第一歩
フランチャイズで成功する!
ハウスクリーニング独立開業の第一歩
現在、高齢化や共働き世帯の増加に伴い、ハウスクリーニングサービスの需要が高まってきています。2012年の市場規模はおよそ900億円だったのに対して、今後は6000億円という規模にまでのぼるというデータがあります。そこに目を付けて、ハウスクリーニングのフランチャイズに加盟する方も増えてきています。そこで気になるのが、ハウスクリーニングのフランチャイズを開業するにあたってどれくらい設けられるのか。こちらではハウスクリーニング加盟店の収支モデルやロイヤリティの仕組みなどについて解説していきます。
1人で開業している場合、2人(夫婦など)で開業している場合、3人(従業員あり)で開業している場合の開業から1年後の標準的な月間売上高モデルです。
最初からこれほどの売上げを見込むのは難しいですが、1つ1つの仕事を丁寧に積み重ねることで実現も可能です。
いずれにしても「お掃除技術」という形のないものが商品なので、 かかる経費もミニマムで、営業利益率の高さがうかがえます。
こちらを見ればわかるように、月々のロイヤリティが定額か売上高のパーセンテージかで利益が大分違うことがわかります。
ハウスクリーニングのFC加盟をするならロイヤリティができるだけ安いところを選ぶことが成功への道であるといえます。また、業務が増えてくれば材料消耗品費も高くなっていくので、仕入れ価格を抑える必要もあります。ハウスクリーニングのフランチャイズの中には、洗剤・ワックスメーカーが運営しているところもありますが、その場合はかなりの安値で仕入れることができます。
1人で開業している場合の売上げモデル | ||
---|---|---|
売上高 | 在宅売上げ | 630,000円 |
空室売上げ | 181,000円 | |
店舗売上げ | 153,000円 | |
その他の売上げ | 12,000円 | |
合計 | 976,000円 | |
材料消耗品費 | 洗剤(※1) | 39,000円 |
消耗品(※2) | 10,000円 | |
合計 | 49,000円 | |
売上げ総利益 | 927,000円 | |
人件費 | 給与(※3) | 65,000円 |
合計 | 65,000円 | |
その他販売管理費 | ロイヤリティ | 40,000円 |
広告分担金 | 10,500円 | |
車両費(含:駐車代) | 19,000円 | |
電話・通信費 | 12,000円 | |
広告宣伝費(※4) | 55,000円 | |
合計 | 136,500円 | |
費用合計 | 250,500円 | |
営業利益 | 725,500円 |
2人(夫婦、友達など)で開業している場合の売上げモデル | ||
---|---|---|
売上高 | 在宅売上げ | 912,000円 |
空室売上げ | 273,000円 | |
店舗売上げ | 345,000円 | |
その他の売上げ | 12,000円 | |
合計 | 1,542,000円 | |
材料消耗品費 | 洗剤(※1) | 62,000円 |
消耗品(※2) | 15,000円 | |
合計 | 77,000円 | |
売上げ総利益 | 1,465,000円 | |
人件費 | 給与(※3) | 91,000円 |
合計 | 91,000円 | |
その他販売管理費 | ロイヤリティ | 40,000円 |
広告分担金 | 10,500円 | |
車両費(含:駐車代) | 38,000円 | |
電話・通信費 | 23,000円 | |
広告宣伝費(※4) | 120,000円 | |
合計 | 231,500円 | |
費用合計 | 399,500円 | |
営業利益 | 1,142,500円 |
3人以上(従業員あり)で開業している場合の売上げモデル | ||
---|---|---|
売上高 | 在宅売上げ | 2,041,000円 |
空室売上げ | 815,000円 | |
店舗売上げ | 945,000円 | |
その他の売上げ | 260,000円 | |
合計 | 4,061,000円 | |
材料消耗品費 | 洗剤(※1) | 203,000円 |
消耗品(※2) | 81,000円 | |
合計 | 284,000円 | |
売上げ総利益 | 3,777,000円 | |
人件費 | 給与(※3) | 1,073,000円 |
合計 | 1,073,000円 | |
その他販売管理費 | 地代家賃 | 180,000円 |
ロイヤリティ | 40,000円 | |
広告分担金 | 10,500円 | |
車両費(含:駐車代) | 123,000円 | |
電話・通信費 | 61,000円 | |
広告宣伝費(※4) | 150,000円 | |
合計 | 564,500円 | |
費用合計 | 1,921,500円 | |
営業利益 | 2,139,500円 |
![]() ハウスコンシェルジュ |
![]() おそうじ革命 |
![]() おそうじ本舗 |
|
---|---|---|---|
売上高 | 962,500円 | 公式サイトに記載なし | 842,681円※ |
毎月材料消耗品費 | 131,000円 | 公式サイトに記載なし | 408,630円※ |
営業利益率 | 85.7% | 公式サイトに記載なし | 51.5% |
各フランチャイズの売上、消耗品費、利益率は以上のようになっています。各フランチャイズを一例に詳しく見ていきましょう。
※2021年11月時点、公式サイトに税の表記はありませんでした。
売上高(※1) | レンジフード | 550,000円 |
---|---|---|
空室清掃 | 412,500円 | |
合計 | 962,500円 | |
材料消耗品費・その他販売管理費 | 洗剤・資機材 | 30,000円 |
ロイヤリティ | 33,000円 | |
広告費・通信費等 | 33,000円 | |
車両費(ガソリン代) | 35,000円 | |
合計 | 131,000円 | |
営業利益 | 831,500円 |
売上高モデルに挙げたのは、25日間営業して、1日にレンジフードのクリーニングと空室清掃を1件ずつ行なったオーナーのものです。週休1~2日で、しっかりと自分の時間を確保しながら働けるでしょう。
ハウスコンシェルジュは、数あるハウスクリーニングフランチャイズのなかでも比較的高い利益率を生み出しています。高い利益率のヒミツは、ロイヤリティの安さ。
定額方式を採用するハウスクリーニングフランチャイズのロイヤリティを調べてみると、月8万円に設定している会社が多く、安くても5万円ほどでした。そのなかでハウスコンシェルジュのロイヤリティは、3.3万円と設定されています。
ロイヤリティを8万円に設定しているフランチャイズと比べると、費用の差は4.7万円。1年に換算すると56.4万円もの差が生まれるのです。稼げるハウスクリーニングフランチャイズに加盟したいなら、ハウスコンシェルジュのロイヤリティの安さは見逃せないポイントですよ!
ハウスコンシェルジュのロイヤリティは、定額方式が採用されています。売上歩合方式・粗利分配方式の場合は、頑張れば頑張るほど、ロイヤリティも高額になってしまいますが、ハウスコンシェルジュは3.3万円のまま。頑張って売り上げを伸ばせば、手元に残る利益も増えるのです。
また洗剤・資機材が安いのも魅力的。洗剤・ワックス・清掃用品メーカーならではの強みを活かし、卸値以下の価格で提供してくれます。ランニングコストを大幅に削減して、がっつりと稼ぐことができるでしょう。
おそうじ革命は自分たちのスキルを活かした掃除にこだわりを持っており、薬剤や専門の機材に頼りません。そのため、資機材費用や消耗品費を最小限に抑えられるのです。おそうじ革命が確立したハイレベルな掃除技術を学べるからこそ、高額なロイヤリティが設定されているのかもしれませんね。
おそうじ革命はハウスクリーニング業界で初めてバイク便を導入した会社です。バイクは車に比べるとガソリン代や駐車代、税金などの出費を抑えることができます。さらに、小回りがきくため1日にできる仕事の件数が増加。収益UPにも繋がるのです。
その反面、バイクには荷物の積載量が少ないというデメリットがあります。おそうじ革命は薬剤や専門の機材に頼らず自分たちのスキルで掃除を行なうため、持ち運ぶ道具が最小限。荷物の積載量が少なくとも問題ありません。だからこそ、バイク便を導入できたのでしょう。
道具費用や車両費を抑えられる点を考慮すれば一見高額なロイヤリティも、妥当な額と言えるのではないでしょうか。
売上高(※1) | 842,681円 | |
---|---|---|
材料消耗品費・その他販売管理費 | ガソリン代 | 10,000円 |
駐車場代 | 10,000円 | |
ロイヤリティ(※2) | 60,000円 | |
通信費 | 25,000円 | |
広告分担金 | 20,000円 | |
システム使用料 | 20,000円 | |
その他費用 | 288,630円 | |
合計 | 408,630円 | |
営業利益 | 434,051円 |
開業から1年ほど経験を積んだベテランオーナーの売上高モデルです。利益率はおよそ51.5%。開業直後にこれほどの売上を実現するのは困難ですが、大手ならではの手厚い研修制度・サポート体制でノウハウを身につければ、達成不可能な数字ではありません。
ロイヤリティは定額方式を採用。ロイヤリティ6万円※と広告分担金2万円※、合わせて8万円※を毎月固定で支払います。ほかのフランチャイズと比べると高めに設定されているのが気になるところ。売上が低い月はロイヤリティ8万円の支出が大きな負担になってしまいます。
ロイヤリティの負担が大きい反面、ハウスクリーニング業者としての知名度が高く、紹介してもらえる仕事が豊富。広告分担金にはテレビCM放映費、HP運営費用、その他広告宣伝費などが含まれており、知名度向上に力を入れていることがうかがえます。開業直後も本部から安定して仕事を供給してもらえるので、堅実に利益を得られるでしょう。
※2021年11月時点、公式サイトに税の表記はありませんでした。
フランチャイズに加盟すれば、オーナーになるための知識やスキルが身につけられるので安心して経営が可能。でも、ロイヤリティでどれだけフランチャイズ本部に持っていかれるのか不安を感じますよね。実際にロイヤリティが負担となってフランチャイズを辞める人も多くいるようです。後々後悔しないためにも、どんな方式を選ぶべきかが重要です。ロイヤリティには金額の計算方法により大きく3つの種類があります。
フランチャイズ本部へ支払う毎月一定の金額を支払う方式です。売り上げや粗利益に関係なく、同じ金額を支払うことになるので、資金管理がしやすいのが特徴。
さらに利益が上がれば上がるほど自分の手元に残る金額が増えていく(店舗運営に必要な諸経費やロイヤリティを除く)ので、モチベーションがあがるというメリットにもつながります。
例:ロイヤリティ10万円固定…売り上げが50万円・100万円、300万円になろうと、ロイヤリティは一定の10万円
最も一般的に使われているのが売上歩合方式で、フランチャイズ加盟店が「売り上げの〇%をフランチャイズ本部に支払う」というもの。この場合は売り上げの良し悪し関係なく支払われるので、フランチャイズ本部側にとってはメリットがあり、広く一般的に使われています。業種や業界によって異なりますが、ブランド力が強く、サポート力や指導が手厚いという理由からロイヤリティの歩合を上げるといったケースもあります。
例:ロイヤリティが売り上げの10%の場合…売り上げ50万円に対してロイヤリティ5万円/売り上げ150万円に対してロイヤリティ15万円/売り上げ300万円に対してロイヤリティ30万円
フランチャイズ加盟店が、売上総利益(売上高から売上原価を差し引いた額)の〇%をフランチャイズ本部へ支払う方式。つまり儲かった分の何パーセントかを本部に支払うことです。主にコンビニチェーンで取り入れられています。ロイヤリティは売上総利益に対して算出され、利益率は30~70%です。
例:ロイヤリティが利益の30%の場合(※利益は売り上げの6割と仮定)…売り上げ50万円、利益30万円に対してロイヤリティが9万円 /売り上げ150万円、利益90万円に対してロイヤリティが27万円 /売り上げ300万円、利益180万円に対してロイヤリティが54万円
中には定額方式と売り上げ歩合方式を組み合わせて採用しているところもありますので事前によく調べておきましょう。
ちなみに、ロイヤリティが“0円”というところもあります。その場合は「システム使用料」や「広告販促費」という形で、月々一定の金額を支払う方式が設けられている可能性があるので注意が必要です。
上記の収益例は、あくまでハウスクリーニングのフランチャイズで平均的に算出したものです。周辺環境やランニングコストによって大きな差が生じます。 同じビジネスモデルであったり、ビジネスモデルや業種が一緒であっても本部のスタンスによって条件は変わったりするのです。
さらに、フランチャイズ加盟後の月々支払うロイヤリティは、店舗を構えるうえで負担になるもの。安定した収入を確保し、長く続けられるようにしていくためには、いかに初期費用やランニングコストを抑えるかが鍵となってきます。
フランチャイズ店を選ぶ際、ロイヤリティのほかにも気にしておくべき点があります。それはランニングコスト。消耗品にかかっている金額を抑えているかどうかもチェックしておきましょう。
掃除に欠かせない洗剤と資機材で、どれだけコストが抑えられるかがポイントになります。
このコストカットは自社開発のオリジナル洗剤・資機材を使用することで実現できています。ハウスクリーニングでなくてはならない洗剤・資機材を安く抑えることで、コストダウンが図れるのです。
ハウスクリーニングによっては広告に力を入れているところもあります。
ハウスクリーニングでもう一つ忘れてはいけないのが車両費、いわゆるガソリン代です。遠方からの依頼の場合は、車両がなければ依頼を受けられません。
車両費は、どのガソリンを使うかといった根本的な部分から、ハウスクリーニングの依頼をどのエリアに絞るかまで、とことん追求できる部分です。
フランチャイズ店を選ぶ際には、ロイヤリティのほかにどのようなコストカットに取り組んでいるかもチェックする必要があります。
一言でハウスクリーニングといっても様々な種類があります。日常的な掃除などに携わる家事代行型、エアコンの掃除などの専門的な自術を要するものなど提供するサービスを決める。そこから競合や見込み顧客などの検討など事業計画を立てましょう。
事業計画を立てたら、サービスを提供する上で、加入するフランチャイズ本部を決めましょう。初期費用、ロイヤリティ、サポート体制など様々な項目から加入する本部を選ぶといいでしょう。
フランチャイズの加盟は、個人事業という形で行われます。「青色申告」を出すことで、節税のメリットもあるので、内容を確認しましょう。
関東のみといったエリア限定ではなく「全国」で開業可能で、初心者でも安心して始めることができる研修制度を設けているフランチャイザーを開業資金・ロイヤリティが安い順に3社紹介。
※2021年10月時点の調査情報を元に作成しています
ハウス コンシェルジュ |
おそうじ本舗 | おそうじ革命 | |
---|---|---|---|
初期 費用 |
268.7万円 | 333.5万円 | 381万円 |
公式 サイト |
ハウス コンシェルジュ |
おそうじ本舗 | おそうじ革命 | |
---|---|---|---|
初期 費用 |
268.7万円 | 333.5万円 | 381万円 |
公式 サイト |