独立に失敗しがちな考え方

せっかく独立しても、借金を抱えたり思ったように営業がうまくいかないこともありますよね。ここでは、独立や起業・開業に失敗する考え方やパターンを紹介しています。

独立に失敗する人にありがちな考え方

助成金・補助金をすぐにもらえると思っている

結論から言って助成金・補助金は簡単にはもらえません。助成金や補助金を受け取るためにはいくつもの審査があり、それを通過して初めて受給できます。また助成金や補助金はお金を使ったあとに支給されることがほとんど。そのため最初に投資するための資本を用意できなければ、助成金や補助金を使うことはできないのです。助成金・補助金を当てにした開業はやめましょう。

相手に何かを与えるつもりがない

何かを相手に提供しようとせず、自分ばかり得しようとする人は失敗します。事業を立ち上げるということは、誰かにサービスを提供すること。サービスを提供して、初めて対価としてお金がもらえるのです。その理屈を理解できず、相手から何かをもらおうとするばかりの人は成功しません。

アドバイスを聞く気がない

誰かにアドバイスをもらっても、すぐに「でも」で切り返す・反論を並び立てる。こういった人は成功が難しいでしょう。先に独立・開業している人の話は、自分の経営を成功へ導くチャンスです。自分の考えと違っているからといって、すぐには反論せず一度考えてみましょう。

また、アドバイスを聞いておきながら、反論ばかりするのはNG。「この人には何を言ってもムダだ」と思われ、孤立してしまう可能性があります。独立する場合は、周りの支えも欠かせないものです。いざ困ったときに手助けしてくれる人がいないと、それこそ失敗に繋がってしまいます。

不利な条件であることに気づかず、仕事を受け入れる

開業してすぐだと、なかなか仕事がもらえません。そんな状況で仕事を受けるとつい嬉しくなって舞い上がりがちです。「特別に条件をよくしておいた」「報酬を多く設定した」などのリップサービスに騙されて、実は損しているなんてことに気が付かない人がいます。最初の条件からなかなか変更するのは難しいので、安く使い捨てられてしまう可能性も。自分を安売りすることのないようしっかりと契約書は確認しましょう。

根拠のない「なんとかなる」

なんとかなるのは、それなりの経験と知識と技術が揃っているからです。「なんとかなる」と言っている人がうまくピンチをすり抜けているように見えるのは、その人たちが成功しているゆえに強く印象に残っているためです。失敗した人の「なんとかなる」はそもそもあなたの耳に届きません。一部の人がうまくいっているだけで、あなたが「なんとかなる」と言ったところで成功にはつながりませんよ。

1円で会社が建てられると思っている

確かに資本金が1円でも会社設立は出来ます。ただし、会社の設立には登記や収入印紙代などで25万円ほどかかるのです。現実問題1円だけの資金で会社が立ちあがることはありません。どんな業種にしても初期投資は必要となってきます。「1円で起業できる」という言葉の意味をしっかりと調べて、大赤字にならないようにしましょう。

リサーチをせず、頭の中だけで考える

十分なリサーチをせず市場規模が極端に小さいところや、競争の激しいところで起業をしようとしては成功の確率が下がります。市場把握のためには何よりリサーチが大切。競合がどんな会社になるのか・顧客は本当にそのサービスを必要としているのかをしっかりと調べましょう。

起業して失敗する3パターン

起業して失敗するパターンその1:運だけで勝ち抜きたい

運だけで勝ち抜こうとする人は、採算を考えず初期投資をしがちな傾向にあります。ビジネスの支出のバランスが整う前から出費ばかりしてしまうと、すぐに倒産・破産することになるでしょう。読みが当たって大成功をする人もいますが、たいていの人は予測が外れて失敗することになります。

起業して失敗するパターンその2:友人とビジネスをスタート

一人で始めるよりも二人で始めたほうが安定しそうなイメージを持っていませんか。しかし、友人としていい人がビジネスパートナーとしても優秀とは限りません。親しいかどうかで起業するのではなく、自分に足りない点、知識や技術を補填してくれるかをしっかり考えて起業しましょう。

また事前に様々な取り決めを行わずビジネスをスタートしてしまうのは、失敗の大きな要因。経営方針についての取り決めができていない、報酬について取り分を決めていない、最終責任者を決めていないといった問題になります。

起業して失敗するパターンその3:サラリーマンが最適だった

指示待ちタイプ人間、マニュアルにしたがって物事を進めることが得意な人。このような人は開業手続きや補助金申請など、法律や規則で決められた諸手続きは上手にこなせます。しかし、収益を伸ばすことが不得手では経営者として優秀とは言えないでしょう。保守的判断で必要なタイミングでの金銭的・時間的投資を行わずに、ビジネスチャンスを逃してしまうことがあります。また、現状維持のために、まったく必要のないところに資金をかけすぎてしまい損することもありえます。

独立に失敗したらどうなるか

独立に失敗した場合に多くの人がイメージするのは自己破産。会社名義でなく代表(社長)個人名義で借り入れをしていた場合はよくある話です。創立間もない企業は信用力が足りないため、資金を集められません。そこで個人名義で借金をするのです。このとき会社が倒産しても個人名義での借金は残ってしまうので、返済できない場合は自己破産するしか手段がなくなってしまいます。

また会社名義で借金をしていた場合でも、連帯保証人として社長個人名義を使用していれば、倒産して会社がなくなったとしても借金は残ることになります。

事業を失敗したという結果は、一生付きまとうもの。失敗した事実を知っている知人、友人、親せきは当然ですが金融機関からの信用も失います。ローンが組めなくなったり、キャッシングができなくなったりと不便をする可能性があることを覚えておきましょう。また再就職も厳しくなる覚悟が必要です。独立がうまくいかなかったことを問題視される場合もありますが、”独立して失敗しても再チャレンジの精神がない”と中途半端な性格だと誤解されることもあるのでご注意ください。

独立の失敗リスクを減らすためには?

準備が100%

独立の失敗のリスクを減らすには、計画をしっかりと立てて慎重に起業をし、資金を可能な限り自前で用意しておくことです。自前で用意できる金額からスタートすれば、起業直後に資金難でいきなり倒産という事態は避けられます。借りられるだけ借金をして、事業を立ち上げるのはリスクがあることを十分理解しておきましょう。

初期投資を抑えるのも忘れずに

また初期投資金額を最小限に抑えることで失敗のリスクを避けられます。たとえば無理に大きなオフィス・店舗を用意しない、備品に高級なモノを揃えない、中古品で間に合わすなど方法はいくつかあります。さらに最初は副業で始めたり、アルバイトをしたりしながら自分の事業を育てるのも選択肢のひとつです。

従業員を雇うのは事業が軌道に乗ってから。人を雇うのには費用がかかりますし、経営が悪化したからと言ってすぐに解雇はできません。従業員を雇うのは規模を拡大する段階になってから検討しましょう。

まとめ

独立、起業をしたいなら慎重に行うことが何より大切です。資金をかけ過ぎず、小規模から始めることで失敗のリスクを減らせます。何より大切なのは資金計画をしっかりと立てること。多額の借金をして失敗してしまえば、社会的信用を著しく失うことになります。

資金についてはなるべく立ち上げの費用を低く抑えられるようにしましょう。オフィスを自宅にする、備品を中古でそろえるなどの工夫をこらしましょう。またしばらくの収入がないことに対しても貯金を余裕残しておく、アルバイトをしながら独立事業をしていくなどしましょう。

独立、起業はなんとなくや、勢いで始めるべきではありません。しっかりと計画して慎重におこなうようにしましょう。

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