無店舗で開業できるフランチャイズの種類

このページでは、店舗を持たず、自宅で開業可能なフランチャイズの業種について紹介しています。業種ごとの特徴のほか、開業のために必要となる知識や資格についてもまとめました。敷地や店舗を持たない人は、まずここからチェックしてみましょう。

ハウスクリーニング

業務内容

顧客の自宅やオフィス、入居前・退去後の賃貸物件などへ足を運び、清掃を行う仕事です。エアコン清掃に特化しているところ、オフィスクリーニングを専門に請け負っているところなど、加盟する企業によってさまざまな特徴があります。

開業に必要な資格・スキルなど

開業に際して、これといった資格は必要ありません。また、清掃に関する技術や知識は必要ですが、加盟元の研修で身に着けられるため、事前の習得は求められないケースがほとんどです。

ハウスクリーニングのメリット

近年は、共働き世帯の増加や高齢化により、ハウスクリーニングの需要は増加の一途を辿っています。もちろん、収入を伸ばすために営業努力は必要ですが、比較的軌道に乗せやすい業種であるといえるでしょう。

あらかじめ資格を取得したり、在庫を抱えたりする必要がなく、低リスクで開業できるのも嬉しいところ。そのほか、業務を通じて得た清掃のスキルを私生活に活かせる点も、この業種ならではの利点のひとつです。

リフォーム

業務内容

住宅や家具の修繕を行う業種です。

「リフォーム」というと、住宅そのものを大幅に作りかえるような大規模なものを想像しがちですが、企業によっては、フローリングの修繕や障子・ふすまの張り替えなど、ピンポイントなリフォームに特化しているところも。

開業に必要な資格・スキルなど

部分的なリフォームであれば、開業にあたって特に資格は必要ありません。

修繕の知識・技術や売り上げアップのノウハウは必要ですが、これに関しては加盟元の研修で身に着けることができるでしょう。

リフォーム事業のメリット

これといった資格が要らないため、低リスクかつスピーディに開業可能な点が強みです。

近年では、消費活動の縮小に伴ってリフォームの需要も増加しているため、営業努力次第で充実した収入を得ることができるでしょう。

訪問介護

業務内容

介護を必要としている顧客(利用者)の自宅にて、日常生活の介助や身体のケアを行う仕事です。具体的にどのような介護を行うかは、利用者1人ひとりの状態に応じて異なります。

開業に必要な資格・スキルなど

実際に利用者の自宅を訪問して介護を行うためには、訪問介護員(ホームヘルパー)の資格が必須です。

資格を持った従業員を雇い入れ、経営者として開業する場合だと資格は要りません。ただし、その場合は事務所を整える必要が出てきます。

自宅を事務所として使うことも可能ですが、「居住スペースと事務所として使うスペースの入り口を分ける」「面談スペースを設ける」など、介護保険法で定められたルールを守らなければなりません。

訪問介護のメリット

訪問介護ならではの利点のひとつとして、「人の役に立っている」ことを実感できる点が挙げられます。人を助けることに喜びを見出せる人や、お年寄りが好きな人は、大きなやりがいを感じることができるでしょう。

高齢化に伴い、要介護者の数は年々増え続けているため、需要が途絶えることもありません。また、介護サービスの価格は国によって定められているため、企業同士の価格競争による大幅な収益低下の心配がない点もポイントです。

訪問マッサージ

業務内容

通院が困難な利用者の自宅や高齢者施設を訪れ、マッサージを行う仕事です。身体機能そのものの維持・回復を目的とする訪問リハビリテーションとは異なり、マッサージは血行の促進やコリ・痛みの緩和や、手足などの関節可動域の拡大を目的としています。

開業に必要な資格・スキルなど

「マッサージ」は医療行為です。そのため、実際に利用者に対して施術を行うには、あん摩マッサージ指圧師の資格が必須となります。

経営者として働く場合だと、資格は必要ありませんが、現場へ出ずに事業を成功させるには、経営手腕や利用者・従業員に対するコミュニケーション能力が問われます。

マッサージのメリット

「困っている人の役に立っている」という実感を強く得られる点が強みです。また、高齢化に伴う訪問マッサージの需要増加により、事業を軌道に乗せやすい点も大きなメリットだといえるでしょう。

結婚相談所ビジネス

業務内容

パートナーを探している会員同士のマッチングやお見合いのセッティングを行い、成婚に至るまでのサポートを行う仕事です。会員情報を把握したり、適切な相手を見つけたりするためのシステムは、FC本部のものを使うことができます。企業によっては、本部運営のサロンを利用できることも。

開業に必要な資格・スキルなど

これといった資格がなくても開業可能ですが、基本的なパソコン操作スキルは必要です。

また、結婚相談所の利用者は、年齢も、立場も、結婚についての考え方もさまざまです。事業を軌道に乗せるためには、コミュニケーション能力や人に対する奉仕の精神が求められるでしょう。

結婚相談所ビジネスのメリット

パソコンがあれば開業可能であるため、初期投資を抑えられるという利点があります。また、「休日のみ働きたい」「副業として開業したい」といった希望に対応しやすい点も強みです。

ドライバー

業務内容

個人宅や企業に、車で荷物を配送する仕事です。

具体的にどのような荷物を運ぶのかは企業によってまちまちですが、中には女性でも簡単に持ち運びできる軽貨物を専門に取り扱っている企業も。

開業に必要な資格・スキルなど

特別な資格は必要ありませんが、運転免許ならびにある程度の運転スキルは必須です。

また、配送に適した車や、カーナビ等の備品も用意しなければなりません。そのほか、車を停める駐車場も必要となります。

ドライバーのメリット

ネット通販の普及により、ドライバーの需要は急増しています。そのため、仕事が途切れてしまう心配がほぼないのが嬉しいところ。また、「土日は休みたい」「夜の空き時間を活用したい」など、自分の希望に合う働き方を選択しやすいというメリットもあります。

無店舗型の魅力

テナント料不要

ビジネスは利益のために出費が必要ですが、その際たるものがテナント料と人件費です。テナント料は、都市によって費用が異なります。大都市であればテナント料だけでも多額の出費となってしまいます。営業にあたって必要なものとされているますが、無店舗型であればテナント料がかかりません。

単純に利益の話だけではなく、テナントを借りるとなれば借りるための手間もかかります。人を雇うのであれば、場所によって人材確保が左右されると言っても過言ではありません。様々なことを考慮しなければいけませんが、無店舗型フランチャイズであればそれらを考える必要もないでしょう。

周辺環境への配慮が不要

店舗で事業を行う場合、周辺への配慮が求められます。お客を招くのであれば、周辺環境だけではなくお客にも配慮しなければなりません。防音施設を用意したり、お客のためにと駐車場も確保したりしなければならないケースもあります。

駐車場を別途借りる場合は費用が発生しますし、周辺への配慮を怠ってしまうと騒音によるトラブルも発生しかねません。その点、無店舗であればこれらの問題を考慮せずにすむのがメリットです。

集客の重要性が低い

店舗でビジネスを行う場合、基本的にお客にお店まで足を運んでもらう必要があります。お店にてお客にサービスを提供することで対価を得ますが、無店舗の場合はお店まで来てもらう必要がありません。そのため、集客の必要性が低いのがポイントです。

もちろん集客は大切な要素ではありますが、業態によっては集客そのものさえ不要な物もあります。お客としても、わざわざお店まで出向くことなく利用できるため、利用にあたってのハードルが低くなるのがメリットとなるでしょう。

無店舗型のリスクや成功するためのポイント

無店舗型のフランチャイズには様々なメリットがある一方で、覚えておくべきリスクもあります。リスクを覚えることも、成功するためのポイントの1つです。

本部のイメージによって左右される

フランチャイズであっても店舗型であれば、ある程度の独自色を出せるでしょう。しかし、無店舗の場合は店舗による顧客へのアピールができません。基本的に、イメージはフランチャイズ本部によって左右されるでしょう。

フランチャイズ本部、あるいは他の加盟社がイメージを損ねるようなトラブルを起こしてしまった場合、自らも被害を受けることになる可能性もあります。急にお客が途絶えたり、全く関係ないものの、誹謗や中傷・罵倒が向けられるようになってしまうかもしれないのがデメリットです。

より一層、常日頃からお客への対応力が求められます。何らかのトラブルやアクシデントに見舞われた際、「もう依頼するのは辞めよう」と思われるか、「本部は大変そうだけどあの人には依頼しよう」と思われるかは、それまでの自分の仕事次第です。

用具の保管場所を確保する必要がある

店舗があれば、用具は全て店舗に保管しておけば良いでしょう。しかし、無店舗の場合、仕事で使う用具は全て自己管理となります。自宅に保管するとなれば、自宅のスペースを使うので自宅が狭く感じてしまうでしょう。用具によっては、衛生的な面でデメリットになってしまうケースもあります。

現在ではレンタルスペース・倉庫などのサービスがあるので、多少費用を支払ったとしても自宅とは別の場所で保管したい時におすすめです。自宅への保管であればお金はかかりませんが、常に用具が目に入ってリラックスできなかったり、自宅に何らかのトラブルが起きた際、用具にも支障をきたしたりする可能性もあります。レンタルスペースや倉庫の使用で、それらのリスクを軽減できるでしょう。

初心者でも始めやすい業種

ここまでに紹介してきたように、店舗なしでのFC開業が可能な業種にはさまざまなものがあります。物件を借り入れることなく開業できることは、資金面でのリスクを抑える上で大きな利点になるでしょう。

そして、紹介した無店舗開業が可能な業種の中でも、始めやすそうなのがハウスクリーニングやプチリフォームの業界です。
まず、これらの業種には、あらかじめ資格を取得したり、物資を用意したりする必要がありません。人を雇わず1人で仕事を続けていくことも十分可能なため、資金や時間の負担を最小限に抑えて開業することができるでしょう。

習得すべきスキルが比較的易しい点や、体力面での負担がさほど大きくない点も初心者に嬉しいポイントです。加えて、需要が途絶える心配が少なく、業界全体に安定感があるというメリットも。

業務内容も人の健康や生命に密接に関わり合うものではないため、他業種に比べると深刻なトラブルも起こりにくいと言えるかもしれません。「FC開業が気になっているが、業種選びに悩んでいる」という人は、ぜひハウスクリーニングやプチリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

おすすめのハウスクリーニングFC3選
   
ハウスコンシェルジュ
初期費用 268.7万円
おそうじ本舗
初期費用 333.5万円
おそうじ革命
初期費用 381万円

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