レポート2:ハウスコンシェルジュ

2社めに訪れたのは、洗剤・ワックスメーカーが運営するハウスクリーニングのフランチャイズ、ハウスコンシェルジュのFC説明会です。ハウスクリーニングでの開業を考えている人の参考になれば幸いです。

知る人ぞ知る業務用洗剤の老舗メーカー運営のハウスクリーニングFC

3社の中で2番目に訪れたのは、Webサイトで運営会社の情報を見て「洗剤メーカーの運営するハウスクリーニングならしっかりしていそう」と気になった、ハウスコンシェルジュです。

正直、運営元の株式会社 リスダンケミカルという会社の名前は知らなかったのですが、実際に行ってみたら「あー!それ知ってる!」という事が多くて、驚きました。

プロのおそうじの品質の秘密は洗剤とワックスの質?!

説明会の会場は、池袋の西口。繁華街と住宅街の境目のあたりにある本社の2階でした。

ハウスコンシェルジュ運営会社リスダンケミカルの看板

入口に敷いてある足ふきマットが可愛いなぁと思っていたら、それも運営元の会社の製品であるコイルカラーマットで、2004年には文部科学大臣賞も受賞しているとか。

ちょっと順番が前後しますが、説明会の中で運営会社の開発した清掃用品の紹介があったのですが、日本発明大賞や中小企業優秀技術・新製品賞を取得した製品が数多くあり、また社長さんが平成18年春の褒章で黄綬褒章を受勲していることなどもわかり、かなり驚きました。

一般的には知名度の高い会社ではありませんが、業務用のワックスや洗剤のメーカーとしてはかなり古く、ここには名前は書けませんが、省庁や、大手建設会社のモデルルーム、自動車メーカーのショールームなどの清掃を、自社製品を使ってまるまる請け負っているそうです。

よく「日本の中小企業の中には、一般には知名度の高くない会社の中に、匠がザクザクいる」と言われますが、この会社もその一つなのだと思いました。

自社製品を使った清掃の受注が増えすぎてFCを始めたという経緯

説明会は、事務所の会議室で、ホワイトボードとパワーポイント資料の出力を使いながら、支店開発の担当者と口頭でやり取りしながら、というスタイルでした。部屋は一対一の対面式ではないので、前回のおそうじ本舗のような圧迫感はありませんでした。

手元に置かれた資料は、以下の通りです。

  • パワーポイント資料「フランチャイズ事業のご案内」会社概要・製品紹介・事業所一覧・導入事例・市況の説明・業務の概要・料金・収益モデル・契約の流れ・開業資金・サポート内容・先輩オーナーの声などがしっかりとまとめられています
  • 加盟希望者向け三つ折りリーフレット
  • お客様向けA4二つ折りリーフレット
  • 製品の総合カタログ

ハウスコンシェルジュの配付資料:加盟者用パンフレットと顧客用リーフレット

ハウスコンシェルジュ説明会パワーポイント資料

ハウスコンシェルジュ:清掃用品カタログ

おもしろいのは、説明会の会場に実際にハウスクリーニングに使う道具や、制服などが展示されていたこと。

「これが加盟店さんに着てもらう制服です」

「このコート剤で床を磨くとこんな感じ」などと見せてもらえるので、実際の業務がイメージしやすいです。

前回のおそうじ本舗が、お金の話メインで「事業投資」のカラーが強かったのに対し、こちらは「ハウスクリーニングの仕事を知って、納得した上で検討して欲しい」という姿勢の違いが伝わってきました。

聞けば、現在、自社製品を使った清掃の依頼が増えすぎていて、対応する人を探すためにフランチャイズ展開を始めたという経緯があるのだそう。加盟金が低いのも、その事情があるようです。

紹介料も金額合計が2万円未満の場合は10%、2万円以上の場合は20%と、前回説明会を聞きに行ったおそうじ本舗の35%に比べて安いので、仕事を増やして頑張る甲斐がありますね。

富裕層向けのサービスを目指すので料金設定も…

いいな、と思ったのが、制服の可愛さです(笑)。男女どちらが着ても、カフェの店員さんのようなオシャレな感じです。女性が着た方がサマにはなりそうでしたが、オジサンでもそれなりに…。

実際に、女性の加入者も大歓迎だそうです。理由をお尋ねしてみると、

「女性のほうが、日常的に家事や掃除をしている分、ハウスクリーニングの実際の業務に触れた時に、キツイ部分が受け止められる」上に

「お客様は主婦が多いから、家に入られるのは女性のほうが嬉しい時も多い」からとのこと。

そして制服も女性に似合うだけでなく、オジサンが着ても「ハウスクリーニングは、女性一人のお部屋にお邪魔することも多いから、作業着で来られるより、こざっぱりとしたオシャレな服装にした」とのことでした。

この細やかな発想は、現在抱えている顧客層に合わせて出てきたものでもあるとのこと。

現在、モデルルームの清掃を引き受けている建設会社の関係で回ってくるクリーニングの依頼は、やはり立派なお家にお住まいの方が多く、そこで違和感のないものを目指していったら、制服もオシャレなものになったとか。料金設定も、薄利多売ではありません。

ランニングコストとロイヤリティの安さは長期で大きな差になる!

ハウスコンシェルジュの説明会で一番聞きたかったのは、どうしてロイヤリティがこんなに安いのか、でした。

本サイトでランキングしたフランチャイズ5社の中で、ハウスコンシェルジュのロイヤリティは月額3万円固定で最安、初期費用の安さは180万円で第2位ですが、1位のおそうじ革命とはわずか2万6千円の僅差です。

初期費用の安さに関しては、最初に清掃用品を見せてもらった時点で察しが付いていたのですが、やはり「メーカー出身」の強みで、卸値以下の安さで必要な資機材が揃えられるから、でした。

後日説明会に参加したおそうじ革命の場合は「なるべく道具を使わず、自分の手で掃除の技術を身に付ける」から、資材の費用が安かったのですが、ハウスコンシェルジュの場合はプロ性能の清掃器具が安価で入手できるために費用が安い、というのが違いです。

また、ロイヤリティの安さに関しては「仕事の量に対して人手が足りないからFCを募集しているので、ロイヤリティを安く抑えることによって、長く続けて欲しい」という思惑があるそうです(ずいぶん、突っ込んで尋ねてしまいましたが)。

初期費用は一度のことですが、ロイヤリティやランニングコストはずっと掛かってくるものです。

特にハウスクリーニング業では、仕事を頑張れば頑張るほど洗剤やワックスなどの材料消耗品費がかさむのですから、それらが卸値以下の価格で補充できるとなれば、長期ではその差がどんどん積み重なっていきます。

後から調べたのですが、他社の1ヶ月のワックス・洗剤などの消耗品の費用は、7万円〜7万5千円くらいが多いようです。ハウスコンシェルジュの場合は3万円くらいとのことなので、半分以下です。毎月3万円の差が付いたら、一年では36万円の出費の差になります。

こういう、一見地味な差が、のちのち効いてくると思います。

結論はもう1社を見てからに保留

ロイヤリティや顧客の紹介料がおそうじ本舗より安い時点で、かなりハウスコンシェルジュでの開業に乗り気になっていましたが、実はこの数日後に、もう一社おそうじ革命の説明会を控えていたので、返事を保留して帰る事にしました。

営業の推しが強くないので、納得した上で、もっと知りたいことがあったら何度でも問い合わせて欲しいと言われて、この日は終了しました。

総評:知名度は低めだがサポートと費用のバランスが取れたFC本部

この説明会のレポートは、当サイトの管理人の個人的な目と考えというフィルターを通したものですので、公平で歪みがないものとは言えないかもしれません。その前提で見ていただけると嬉しいのですが、私の感じた「ハウスコンシェルジュ」さんの説明会の評価は以下の通りです。

ハウスコンシェルジュの説明会の個人的評価
説明の分かりやすさ 清掃に使う製品や制服を直に見ながらの説明なので、業務のイメージがつかみやすい
営業が強引でないか 今回参加した3社の中では、一番対応がソフト。FC契約を取ることより、その後納得して続けてもらうためのフォローを重視している感じ
研修・営業のサポート体制 顧客の紹介システムと、紹介料が安いという点が嬉しいです